UP-DATE:2019.03.25(Mon.)
●少年時代の愛読書だった怪獣ウルトラ図鑑です。
著者は大伴昌司さん、発行は秋田書店で、1968年9月20日の再版のものです。
価格は380円。ラーメン1杯が75円くらいの時代なので、それなりのステータスがあります。
●表紙を開けた途端、怪獣たちの壮絶なバトルが見られます!
これでハートを鷲掴みされなかった昭和40年代キッズは皆無でしょう。
カネゴンが巨大であるなど、スケール面の差異に突っ込むのは野暮というものです。
●宇宙人の紹介ページには、搭乗する円盤も載っています。
また、欠番前の出版なので、スペル星人も載っています。
劇中では使われる事の無かった能力が載っている点もポイントが高いです。『すばらしい破壊力』などのキャッチーな解説も心躍ります。
この本で得た知識が無ければ『怪獣博士』の称号は得られないので、勁文社の『怪人怪獣大百科』と双璧を成す怪獣バイブルでした。
●怪獣 (このページは古代怪獣ゴモラ) の骨格や内臓の図解も載っています。
この本で無ければ知り得ない設定が目白押しなのも、魅力のひとつです。
『かぶと角』の設定に尾鰭が付いて『怪獣念力』や『超振動波』が生まれたのかもしれませんね。
●骨格や内臓の図解の隣りのページには、劇中のダイジェストが書かれています。
正しく紹介されている話もある傍ら、ライターが独自に作った話もあったりします。
●本の終盤は怪獣図鑑のコーナーとなります。
話数順でも無ければ50音順でも無い、更に目次も無いので、検索性は すこぶる悪いです。
しかし、子どもの頃は何度も読み返して どの怪獣がどの辺に載っているかを把握していたので、特に不自由はしなかったです。
『ジェロニモン』が『ジェロニモ』になっている誤植はご愛敬。何気にノベライズ設定が簡略化され書かれている点が高ポイントです。
アントラーの説明欄にある『中近東』って言葉、最近は聞きませんね。『中東』なら聞きますが。
●裏表紙を飾るのは『ウルトラセブン』#06『ダーク・ゾーン』の1シーンです。
この本は従兄弟の大内和美さんから頂いたものです。
自分には子どもがいないので、自分が他界した際には元の持ち主に返して頂きたいですね。
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