UP-DATE:2019.01.17(Thu.)

  ●ニンジャコマンドーのドットを起こす前、プランナーの丸山さんとイメージを詰めた際のラフスケッチを紹介します。

    自分がチームに配属された時、リストは全て出来ていたものの、デザイン画がまったく存在していませんでした。
    なので、ひとつひとつヒアリングして、オレンジ色鉛筆で自分がラフを描き、イメージを擦り合わせていきました。

    主役のジョーは、アメコミヒーロー風に筋肉の上にピッチリした服で、『北斗の拳』のような肩パットを付けたいとの
    意向を受け、上のラフを起こしました。
   
   
   

  ●黒のボールペンで描かれた絵は丸山さんのラフスケッチです。
    ゲームがトップビューなので、身体をどの角度から描くかを詰めた際のものです。
   
   
   
 

  ●頭髪イメージの擦り合わせ用のラフスケッチです。

    画面向かって左:会社にあった"アメコミの描き方"的な本からデフォルメ具合を真似して提示したもの。
    画面向かって右:オールバックではなく、角刈りっぽくしたいとの意向を受けて再提示したもの。

    余談ですが、丸山さんは自身の顎が少し割れている事もあってか、顎割れのキャラクターを好む傾向がありました。
    痛快GANGAN行進曲の風魔が顎割れしているのも この為です。
   
   
   

  ●バク転アニメの擦り合わせ用ラフスケッチです。
    バク転の枚数は何枚欲しいかを聴かれた際に、その場で"送り描き"をし、「7枚ください。」と答えました。
    言葉だけで返答すると、答えの根拠を訊かれる事が多々あったので、このような手段を取りました。
   
   
   

  ●やられポーズのラフスケッチです。
    これはダメ出しされ、右下の赤ボールペンで修正をくらいました。
    最初からイメージ画を頂ければ ラフ起こしの手間は無くなるのですが、丸山さんは0から1を生む工程が
    苦手な方だったので、何かしらの絵を見ないと自分の欲しい絵が何なのか分からなかったのかもしれません。
   
   
   

  ●ジョー・タイガーの必殺技『火炎龍』の発動ポーズのアイディア出しです。
   
   
   

  ●レイヤのイメージの擦り合わせです。

    画面向かって左:外国人女性の忍者という以外は全く何も情報が無い状態で起こしたアメコミ調のラフです。
    画面向かって右:丸山さんがダメ出しとして描かれたラフスケッチです。
              ‥‥デッサンが大切な事は理解出来ますが、どうキャラにしろと(w)。
   
   
   

  ●紆余曲折を経て、レイヤは左右反転が問題にならないツインテールになりました。
   
   
   

  ●レイヤのコスチュームデザインです。ミリペンで清書しています。
    開発当初はバク転時に白い下着がチラ見えしていました。
   
   
   

  ●レイヤ・ドラゴンの必殺技『微塵隠れ』の発動ポーズのアイディア出しです。
   
   
   

  ●リューのイメージの擦り合わせです。
    このキャラクターは当初からジョーの改造で作る事が決まっていました。
    また、他の2キャラに比べ、丸山さんのイメージも具体的なものになっていましたね。
    肉体と闘気を武器に闘うので刀は持たないという設定をハナから頂いていたので、刀の代わりにマフラーを付けました。
   
   
   

  ●リューがマスクを外す事はないのですが、イメージを固める為に描いたラフスケッチです。
    ベテランの忍者という設定は頂いていました。
   
   

  ●『エジプト時代』の雑魚キャラ・ライオンのラフスケッチです。
   
   

  ●『原始時代』の雑魚キャラ・オルニトレステスと、砲台・ゴルゴザウルスのラフスケッチです。
   
   

  ●オルニトレステスを走らせる為のラフスケッチです。
    まだ『ジュラシックパーク』も公開されていない時代なので、頭の中で動きを作る以外ありませんでした。
   
   

  ●『原始時代』の中ボスのラフスケッチです。
    丸山さんからはプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントっぽい原始人とだけ伝えられて描きました。
   
   

  ●『原始時代』の中ボスの丸山さんからのダメ出しとしてボールペンで描かれれたラフスケッチです。
    巨人症の話を延々と語られ、顔を上下に伸ばしてフランケン顔にして欲しいとの意向を受けました。

    ゲーメストで記事を載せる際、このキャラクターの名前を付けていいよと言われたので、『アンソニー』にしました。
    アンドレの名前がカプコンに使われていたので、逆の発想で美少年の名を付けました。ギャップ狙いです。
   
   

  ●『原始時代』の中ボスの攻撃方法を丸山さんと詰めた際のラフスケッチです。
    「画面外からアンモナイトがやって来て、それをグイーッと伸ばしてブーメランにするんたよ。」との事でした。
    ――アンモナイトがやって来るという時点で、既に普通じゃないです(w)。
   
   

  ●『エジプト時代』の中ボスのミイラと、『戦国時代』の中ボスの相撲取り(ステージボスの信長のお抱えの力士)の
    ラフスケッチです。

    ミイラは細身にしてくれとのダメ出しを受けました。
    相撲取りの腕には流刑の刺青を入れて欲しいとの意向はハナから言われていましたが、
    『信長の時代に この身体刑ってあったっけ?』等と思いながら描きました。
   
   

  ●『エジプト時代』の中ボスのミイラの意向を反映したボディラインのラフスケッチです。
   
   

  ●ミイラの脚部のラフスケッチです。
    左下の不定形のラフは、このキャラクターが登場する際の演出用の霧のイメージ画です。
   
   

  ●相撲取りの浴衣についての下記の意向を取り入れたラフスケッチです。

    意向1・浴衣の柄は旭日旗にして欲しい。
    意向2・片肌脱ぎにして欲しい。
    意向3・脱いでいない方の浴衣の袖は破いて欲しい。
    意向4・キャラクターの名前は雷電だ。

    この後、この相撲取りは1度に2人出す事になり、丸山さんにより『雷電若衛門』と『雷電貴衛門』と命名されました。
    何でも、"桃山時代の若貴兄弟"なのだそうです。
    『‥‥信長なのに桃山時代?』とも思いましたが、ツッコミは入れませんでした。
   
   

  ●相撲取りの攻撃についての意向を取り入れたラフスケッチです。
    四股を踏んだ後、スピニングバードキックをするというアイディアを聞いた時は さすがに驚きましたね。
   
   

  ●雑魚キャラが火属性の攻撃でやられるパターンのラフスケッチです。
   
   


  ●ラフスケッチが描かれているA4サイズのクロッキー帳です。
    アルファ電子時代から、会社で支給されていたクロッキー帳は代々このタイプでした。
   
   
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