●子どもの頃、入院した病院の看護婦さんから頂いた『イソップ物語』という絵本です。(2018/11/03 15:01撮影)
    その絵本の中に『こなやとろば』という短編のお話がありました。
   
    ロバを引いた粉屋の親子に対して、いろんな人が自分なりの意見を語り掛け、親子とロバが振り回されるという内容です。
    各発言者の意見には それなりの正論性はあるものの、いずれもメリットもあるがデメリットもあるものばかり。
    すべては (意見を採用した) 親子の『自己責任』任せであり、『正解』と呼べるものは無かった、という話。
   
    ネット社会では、プロと呼ばれる人の話でも緒論が並び、加えて、ずぶの素人の方の緒論さえも無数に並びます。
    『情報は鵜呑みにしないようにしましょう』という警鐘と、
    『取り敢えずは、信用した人の意見を ある程度までは信じていきましょう』というアドバイスを、この物語は教えているように思えます。
   
   
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