UP DATE:2019.08.12(Mon.)

  ●1998年の年末にスタッフに配布されたNEO-GEO POCKETの作品開発スケジュールです。
    この段階で既に動いていた作品と、『ネオポケプロ野球』のエンジンを使い回す野球3部作以外は
    寝耳に水のタイトルばかりで、非常に驚きました。
   
    従来のADKでは、突発的に始まる社長企画を除けば、企画会議を通して作品開発となるのですが、
    大量解雇+自主退社による人員不足と、NEO-GEO POCKETの低い開発予算から来る制作期間の短さから、
    常に開発スタッフが最前線状態となってしまい、新企画を練る時間が皆無になっていました。
   
    この為、会社運営の実権を握った企画・プログラム・営業の事実上のトップ3人が、
    SNKから開発費(1本あたり2000万円)を得る為にラインをでっち上げるという形になったという次第です。
   
    しかし、この後も給料の未払い・遅延が横行すると、人員は更に流出し、それに伴って残った人員の労働時間は
    より過酷なものになっていきました。
    そして、遂に自分も1999年4月16日、ギランバレー症候群で自力呼吸が出来なくなり、戦線を一時離れる事になります。
    幸い、一命を取り止め、およそ1か月後に復帰が出来たのですが、そこには惨憺たる光景が待ち構えていました‥‥。
   
   
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