UP-DATE:2021.01.05(Tue.)
●痛快GANGAN行進曲の最初のOP.デモ画面用の原画集です。
通常、OP.デモは開発終盤に作る事が多いのですが、その時点では容量が既に無くなっているケースが良くあります。
なので、予め容量を確保する意味合いで序盤に用意しました。
しかし、キャラクターの入れ替わりやデザイン変更等に伴い、初期OP.は没となります。
そのうち、自分も絵に割ける時間が無くなり、広報の藤田君にバトンタッチする事になりました。
上のブーツは剛の足です。当初、剛は筋肉を付けたジョジョ的なカッコ良いキャラクターを目指していました。
名字の城所 (きどころ) は、音読みにすると『ジョジョ』っぽく聴こえる点で付けられました。
●歩みを止め、喧嘩を売られて振り向く剛の原画です。
この頃はリーゼントでも無かったですね。
剛は丸山さんがラインに入った後、徐々に濃さが増して行きました。
下駄を履かせたいと言って来たり、さらしを巻かせたいと言って来たり‥‥。
ちなみに、この頃はまだ草薙 条はいませんでした。
●――で、喧嘩が始まる(w)。
背中にある刺繍の『炎』は、左右反転しても問題ない事で選びました。
●タイトルが挟まってカットが変わり、今度はフウマとなります。ここはゆっくり目の演出でした。
自分としては『GANGAN』に『WH』のキャラクターを出したくは無かったですね、本音を言えば。
ゲームの仕様的に別キャラクターになってしまうので、既存のフウマのファンに嫌われそうでしたので。
客演という事で、フウマは他のキャラクターより気持ち強めに調整してあります。
また、丸山さんの希望で、この時点で既に顎を割っています(w)。
●ここからはキャラクターがパパパッと切り替わっていく演出になります。
このキャラクターは、大和アキラという古武術使い。デザインモチーフは『修羅の門』の陸奥九十九です。
NEO-GEOの販売が海外に向いていた事もあり、日本人が多過ぎるという理由で没となりました。
しかし、その代わりに入ったのが草薙 条‥‥。解決になっていません(w)。
●このキャラクターはアキラと同門のハヤトです。デザインモチーフは『修羅の門』の不破北斗。
強さを求め、禁じられている他流試合を次々と行い破門されたという設定で、
後に、韓国人設定となり、李 海權の原型となります。
●ボビー・ネルソンは『GANGAN』の前身である『マイティハーツ』の頃から最後までデザインは変わりませんでした。
●シン・ジーナスも『マイティハーツ』の頃からいたキャラクターの1人です。
当初はリングコスチュームのタイツを履いていましたが、街中で闘うという理由からダメージジーンズに変更されました。
また、『天翔ける虎』という異名から、丸山さんの意向で『天翔ける獅子』に変更されました。
理由は、「アメリカに虎は棲息していないから」との事ですが‥‥ライオンも棲息していませんよね(w)。
当然 反論しましたが、あまり突っ込むと面倒な事になるので渋々従いました。
髪型はダニー・スバイビー選手をモチーフにしています。
●キサラ・ウェストフィールドは変わりに変わりまくったキャラクターです。
『キサラ』という名前だけは残り続けましたが、デザインは幾つあったか記憶に無いくらいです。
上のものは『超音戦士ボーグマン』のアニス・ファームがデザインモチーフですが、
あまりにも そのまんま過ぎたので、即、没となりました。
●メキシコの巨人、ダームです。『GANGAN』のステージにメキシコがあるのは彼の存在の名残です。
当初、ステージのサボテンは、へし折ってぶん回す武器の1つでした。
色モノ過ぎた為に没となり、メキシコ・ステージの巨人というキャラクター設定はレオンハルトへと受け継がれて行きます。
●ここからが『GANGAN』の特殊性の紹介コーナーとなります。
投げ技と絞め技、関節技の多さのアピールタイムですが、先鋒はシンのタイガー・スープレックスです。
但し、『天翔ける虎』から『天翔ける獅子』に変更された為、タイガー・スプレックスはオミットとなりました。
技を掛けられているのは、シンに再起不能にされた最初のプロレスラー、キャプテン・コングです。
再起不能にされたプロレスラーは5人いるという設定でしたので、下記に挙げておきます。
■『西海岸の反則王』キャプテン・コング
■『技のコピー師』デイスター・イーストン
■『西地区の殴り屋』"スネーク"・ネイチャー・キング ※ボクサー上がり
■『いぶし銀の侵略者』グレート・タイトン
■『聖なる大型狂人』セイント・ガーランド
●キサラにチキンウイング・フェイスロックを掛けられるフウマ。
●キサラのセーラー服バージョンの原画です。
もし、このバージョンのまま最後まで行っていたら、『ストゼロ2』の春日野さくらよりも早く、ゲームセンターに
セーラー服の女子高生格闘家が世に出ていた事になります。
●プロレスラーとしてシンに潰された"スネーク"・ネイチャー・キングは、ストリートファイトで素人相手に闘う事で生計を立てていました。
しかし、そこに現れたハヤトに腕をへし折られ、ストリートファイトからも足を洗う事になります。
●ハヤトに腕をへし折られた際のエフェクトです。
アニメ業界の方はご存知でしょうが、色鉛筆で『×』が入っている所は『抜き』を意味しています。
●へし折られたシーンにはレントゲン演出が入ります。
●最後は『殺虫拳』で頭部を捕まえるフウマを拡大しつつ、タイトルロゴがドーン! という流れでした。
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